今回のコラム
なかなかびっくりな事実なのですが、
国民が公務員・国営企業勤め(10%)と
無職(90%)だけとなり、
「毎日が日曜日」という
“夢のような時代”が30年ほど
続いた国があります。
その国とは、
太平洋に浮かぶ島国
ナウルです。
あまり馴染みのない国ですが、
かつてはナウルと
那覇や鹿児島を結ぶ
飛行機の定期便があり、
日本に観光しにくる
ナウル人もいたそうです。
ナウル人がなぜそんな
夏休みを謳歌できるように
なったかというと、
リン鉱石採掘による莫大な収入が
ナウル国民に
還元されていたからです。
その結果、
1980年代には
国民1人当たりのGNP(国民総生産)は
2万ドルにものぼり、
当時の日本(9,900ドル)の約2倍、
アメリカ(1万3,500ドル)の約1.5倍という
世界でもトップレベルの
金持ち国家になっていました。
なんと
医療費も学費も、水道・光熱費も
税金もタダだったとか。
そのうえ生活費まで支給され、
新婚には一軒家まで進呈され、
リン鉱石採掘などの労働は
すべて外国人労働者に任せ、
ほとんどの国民はまったく働かなくても
生きていけるようになりました。
しかし残念ながら
リン鉱石の採掘量が
減少したことにより、
かつての繁栄は
失われてしまいました。
30年も働かなかった国民が
急に生産的になれるわけもなく、
家でゴロゴロしていたので
肥満率が世界トップクラスに高い
というおまけ付きで、
なかなか大変な現状に
直面してしまったようです。
日本は幸か不幸か
資源に恵まれていないので、
国民はある程度の勤勉さを
保っています。
しかし
日本の大手企業は、
高度経済成長時代など
過去の遺産で
今でも食えてる
みたいな側面もあります。
(先人たちに感謝!)
そのため、
「ナウル人バカだな」
みたいに思ってしまった人は、
ちょっと反省した方がいいです(笑)
生産性を高めるべきなのは
現代の日本も同じだからです。
個人的には
日本人はもっと余暇を
楽しんだ方がいいと思いますが、
今より生産性を高めてからの方が
もっと余暇を楽しく過ごせますからね。
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